フィンマルクのオーロラの下、−20 °Cに備える持ち物
フィンマルクでオーロラが見える夜は、たいてい最も冷え込む夜です。このガイドでは、アルタから内陸へ入るとどれほど寒くなるのか、走るスノーモービルやじっと立つ観賞ポイントがなぜさらに寒く感じるのかを説明します。そのうえで、役立つ重ね着と、スーツやブーツ、手袋を貸してくれるツアーを紹介します。
晴れたフィンマルクの夜の寒さ
内陸のフィンマルクは、晴れた冬の夜には−20 °C前後かそれ以下まで下がることがあります。アルタ周辺の沿岸部はもっと穏やかですが、フィヨルドから離れて上っていくツアーはすぐに内陸の寒さに出合います。
寒いのは晴れた夜で、見たいのもまさに晴れた夜です。雲は熱を閉じ込めるふたのような役割をするので、オーロラが見える空は熱が逃げていく空でもあります。
内陸の空気がなぜ乾いているのかはフィンマルクスヴィッダのガイドで、秋から極夜、そしてその先へと寒さがどう深まるかは暗い季節のガイドで紹介しています。
走る乗り物の体感温度
スノーモービルやクワッドに乗ると、静かな空気が風に変わります。ほどほどの速度でも顔に当たる空気は温度計の数字よりずっと冷たく感じ、むき出しの肌は数分で冷えきります。
じっと立っていることも落とし穴です。観賞ポイントでは体が生み出す熱が減り、空を見上げて過ごす1時間は、そこまで運んでくれたライドより寒く感じることがあります。
いちばん風を受けるのは運転者で、両手でグリップを握り腕を前に出しています。同乗者はその後ろに身を寄せられます。Æventyrが途中で2人に交代させる理由のひとつもそこにあります。
肌から外側への重ね着
- 上下ともウールのベースレイヤー(湿っても暖かさを保ちます)
- フリースまたは厚手ウールのミッドレイヤー
- 停車中のためのダウンまたは化繊の中綿ジャケット
- 防風のシェル、またはツアーで借りるスーツ
- スーツの貸し出しがないツアーなら中綿入りのパンツ
肌に触れる部分に綿は避けましょう。集合場所まで歩く間に汗を吸い、じっと座った瞬間に冷たくなります。
厚手を1枚より薄手を何枚か重ねるほうが、前を開けたり脱いだりできるので有利です。ツアーで防寒スーツが渡される場合は、ベースレイヤーとミッドレイヤーの上に着ます。かさばるダウンは中に収まらないことがあるので、停車時用に持っていきましょう。
帽子からブーツまで
耳まで覆う暖かい帽子は、ほかのどのアイテムより大切です。スノーモービルとクワッドのツアーではヘルメットをかぶるので、厚いポンポン付きのニット帽より、その下にかぶる薄手のウール帽やバラクラバのほうが向いています。
写真を撮るとき、最初に冷えるのは手です。ミトンの下に薄手の手袋をしておけば、カメラのボタンを押すときに外側だけ外し、すぐにはめ直せます。
靴下はウールを。つま先を締めつける2枚重ねより、良いものを1足はくほうがよいです。ブーツには、凍った駐車場や雪道でも滑らないグリップが必要です。
ネックウォーマーを鼻まで引き上げれば、襟元のすき間から風が入るのを防げます。吸い込む空気も温まるので、長い停車で助かります。
各ツアーの貸し出し装備
| ツアー | リスティングに記載の貸し出し品 |
|---|---|
| Æventyr スノーモービル | 防寒スーツ、靴、手袋、ヘルメット |
| Alta Adventure ミニバス | 防寒スーツとブーツ |
| Karlsøy 大型バス | リスティングに衣類の記載なし |
| Flatmoen 馬そり | 冬服(Viatorのリスティング)、そりの上の毛布 |
| Finnmark Adventure クワッド | 防寒オーバーオール、ヘルメット、手袋 |
借りられる装備は外側のシェルで、その下に着るものは含まれません。どのツアーでもベースレイヤーと帽子、靴下は自分で用意し、衣類の貸し出しについてリスティングに記載のないKarlsøyの夜(約129ドルから)には、しっかり着込んで参加しましょう。
Finnmark Adventureの5時間のクワッドの夜(約241ドルから)は、安全説明の前にオーバーオールが配られるところから始まります。Æventyrのスノーモービルライド(約284ドルから)は、アルタの拠点で装備を整えてくれます。
防寒装備付きで海岸を走る
Finnmark Adventureは、Kvibyのフィヨルド沿いを走るクワッドライドのために防寒オーバーオールと手袋、ヘルメットを貸し出します。下に着るものは自分で用意し、運転者はそれぞれ自動車運転免許が必要です。

ポケットに入れておきたい小物
寒さでスマートフォンのバッテリーはすぐに減ります。予備のバッテリーかモバイルバッテリーを体に近い内ポケットに入れ、撮影の合間はスマートフォン本体もそこにしまっておきましょう。
カイロは安くて軽く、ミトンの中に一組入れておけば寒い夜を救ってくれます。赤色モード付きの小さなヘッドランプは、ほかの人の暗順応を妨げずに暗い道を照らせて便利です。
乾燥した冷たい空気には、リップクリームと保湿力の高いフェイスクリームが役立ちます。眼鏡をかけている方は、ネックウォーマーの下で息が曇ることを覚悟し、停車中にネックウォーマーを下げる練習をしておきましょう。
帰りの前の煙と汗
焚き火を囲んで夜を締めくくるツアーがいくつかあります。Flatmoenの口コミには焚き火の煙が服に染みついたという声があるので、馬そりや焚き火のある停車には、いちばん良いコートをホテルに置いていきましょう。
集合場所への移動で着込みすぎないこと。暖かい車内で汗をかいて着くと、寒い時間を湿った状態で始めることになります。外に出るまではジャケットの前を開けておきましょう。
Alta Adventureは通常、深夜0時過ぎに町へ戻り、Karlsøyの夜は最長6時間になることもあります。帰りのために乾いた服を1枚用意しておくと助かります。遅い夜に子どもを暖かく保つ方法は家族向けガイドで紹介しています。
予約の前に、天気に合わせて移動するツアーを知るなら曇りの夜のガイドを、スノーモービルに乗るつもりならはじめてのスノーモービルの夜を読んでおきましょう。